厚生労働省の調査では、2012年における認知症の有病者数462万人(筑波大学の研究)から推計すると2025年の認知症有病者数は、65歳以上の高齢者の20.6%に当たる「約700万人」が認知症になるとされています。これは「65歳以上高齢者の約5人に1人が認知症」ということを意味します。
認知症の症状の一つで、家の中だけでなく外に出て、あてもなくうろうろと歩き回る「徘徊」や、自分の居場所や帰り道がわからなくなる「見当識障害」は、誰かに保護してもらえなければ、交通事故、転倒によるケガや夏場の脱水症状と熱中症、冬場の低体温症といったさまざまな危険を伴い近所の人や警察を巻き込む可能性が高く、介護者や家族の大きな負担となっています。
本日ご紹介するのは、QRコードを利用した認知症高齢者保護情報共有サービス「どこシル伝言板」です。


認知症の高齢者の衣服やつえ等に貼り付けたQRコードを、見つけた人がスマートフォン等で読み取ることで、介護者や家族、自治体に連絡がいき、迅速に手間なく保護できます。住所などの個人情報は発見者に開示されない為、悪用の心配もありません。このサービスは、2021年10月31日現在、1都1府34県(199市町村)で運用されています。
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