ジオラマ制作第5段として「大人のプラモ道鉄道ジオラマを作ろう」にチャレンジしてみました。山下亮さんという情景作家の方がyoutubeにUPされていましたジオラマです。「大人のプラモ道」シリーズは鉄道ジオラマ以外にも様々なジオラマの作り方を紹介しています。とても丁寧に解説頂いていて、勉強となりました。シーナリーブラスターを使い、ティッシュで山の造形を自然に見せたり、墨入れ塗料やウェザリングマスターの使い方、そして初めてエアーブラシを使い、ピンバイスで穴開けする等、多くの知識とアイデアを勉強させて頂きました。これからジオラマを始めようとされる方は、参考にしてみて下さい。
道具を準備する。
土台
ジオラマボードA4(トミーテック:716円)
スタイロフォーム1,800x900x300(ホームセンター:1,200円)
道具
スチロールカッター
木工用ボンド
スーパーフィックス 固着剤 100ml
エアーブラシ(スターヘルス:3,750円)、エアー缶用アタッチメント(タミヤ:1,018円)、エアー缶(タミヤ:553円)
ピンバイス(Mifaso craft:850円)
マッチ棒に穴をあけて、糸を通して柵を作る際に使用しますが、今回は使いませんでした。
つや消しスプレー(GSIクレオス:580円)
スプレーのり(3Mスコッチ:573円)
トレーシングペーパー(ダイソー:108円)
ストラクチャー
フレキシブル線路
樹木/杉(トミーテック:842円)
欅は、以前に購入した残りを使いました。
ポポンデッタの樹木(ポポンデッタ:702円)
鉄道模型/近畿日本鉄道9000系(トミーテック:2,254円)
VIDEOでは、国鉄JR103系の鉄道模型を使用していますが、高かったのでこちらにしました。
情景用具
シーナリー情景セット
石紛粘土
砂利(会津バラストM)
シーナリーブラスター(TOMIX:458円)
ライケン(カトー:1,071円)
フィールドグラス(カトー:743円)
トンネルライナー2ヶ入り(モーリン:864円)
単線用と複線用があります。今回は単線用です。
単線用トンネルポータル(グリーンマックス:565円)
着色済み保線区車両(グリーンマックス:377円)
未塗装信号所(グリーンマックス:756円)
Videoでは、着色済み信号所を使用していましたが、高かったので未塗装にしました。
単線架線柱(グリーンマックス:756円)
砂利(会津バラストL/ポポンデッタ:701円、バラストS:1,196円)
モデリングウォーター(光栄堂:1,296円)
塗料
ウェザリングマスター
エナメル溶剤
シンナーのようなもので、付着した塗料を溶かして拭く時に使います。
アクリル絵の具
水性塗料
- XF-2フラットホワイト(タミヤ:300円)
- XF-9ハリルレッド(タミヤ:258円)
- XF-18ミディアムブルー(タミヤ:277円)
- XF-23ライトブルー(タミヤ:256円)
- XF-52フラットアース(タミヤ:180円)
- XF-53ニュートラルグレイ(タミヤ:180円)
- XF-58オリーブグリーン(タミヤ:268円)
- XF-63ジャーマングレイ(タミヤ:180円)
- XF-64レッドブラウン(タミヤ:343円)
- XF-72茶色(陸上自衛隊)(タミヤ:157円)
- スミ入れ塗料ブラック(タミヤ:262円)
ジオラマの制作
レイアウト設計
山と地面と川、そしてトンネルと線路、保線区の位置を決めてマーカーをして、川の部分は、スチロールカッターでカットします。トンネルはトンネルポータルを置いて、線路はフレキシブル線路を実際に置いて位置決めをします。
<完成形>
山を作る。
スタイロフォームをカットして山を作ります。ジオラマボードがA4なので、スタイロフォームはA4サイズで何枚かカットしておきます。
山の切り出し
①山の稜線をマーキング
レイアウトしたスタイロフォームの上にトレーシングペーパーをかぶせて、山の稜線(カットする線)をマーキングします。
②山の切り出し
新しいスタイロフォームに、マーキングしたトレーシングペーパーをかぶせてマーカーに沿って、スチロールカッターでカットします。
トンネルライナーの埋め込み
トンネルライナーに合わせてスチロールカッターで山をカットして、埋め込みます。トンネルライナーの頭は、山の高さに合わせてカットします。
山の着色
山の整形
川や土手を自然な形に、石紛粘土を張り付けます。
テッシュペーパーの張り付け
ティッシュペーバーをかぶせて、その上からボンド水で山に貼り付けます。
※ボンド水→木工用ボンド1:水3、又はスーパーフィックス固着剤
ブラスターの塗布
シーナリーブラスターを水で溶いてティシュペーパーの上から塗っていきます。(ブラスターはセメントのような感じです。)
着色
アクリル絵の具を水で薄めて(色水を作る位)、塗っていきます。
パウダーを撒く。
色々な色を混ぜながら、パウダーを地面に撒きます。ボンド水を垂らして、その上からパウダーを撒くようにします。
注意:パウダーは、KATOのシーナリーセットについているものを使用しています。
線路を敷く。
線路の固着
線路はすこしカーブさせて敷きますので、木工用ボンドで糊付けしますがカーブさせたまま糊付けする為、接着するまで押しピンで押し付けておきます。
注意:線路はフレキシブル線路をカットして使用します。
バラストの固着
バラストは、ボンド水(中性洗剤を加える)で固着させますが、刷毛で塗るよりも、スポイトで落とす要領です。バラストは、会津バラストMと会津バラストSを使用します。
線路にサビをつける。
今回は、タミヤの水性塗料(ハルレッド)を筆で線路に塗り、砂利にも色付けする為エアブラシで、タミヤの水性塗料(フラットアース)を吹き付けて後、エナメル溶剤を綿棒につけて、余分な線路上の塗料をふき取りましたが、
フレキシブル線路から線路を外して、枕木のみを着色したのち、線路を元に戻すという方法もあります。
ストラクチャーの設置
色付け
①トンネルポータル
自然なトンネルポータルにする為に、「汚し」をします。スミ入れ塗料ブラックでスミ入れして、つや消しスプレーを吹いて、ウェザリングマスターをパテで、塗布します。(これが汚しのパターンです。)
②信号所、保線区車両
タミヤのアクリル水性塗料のいろんな色(例えばジャーマングレイ、フラットアース等)を塗った後、「汚しパターン」で、スミ入れしてつや消しスプレーを吹いて、ウェザリングマスターをパテで、塗布します。
※保線区車両も同様に色付けします。
設置
①トンネルポータル
トンネルポータルをボンドで張り付けて、すき間はフォーリッジで埋めます。
②信号所、保線区車両
木工用ボンドで接着します。
バラストを撒く。
信号所、保線区車両、そして川の淵にバラストを撒きます。(地面の白いところを隠します。)バラストは、ボンド水で固着します。
樹木の設置
樹木の制作
枝にスプレーのりを吹き付けて、フォーリッジなどをつけますが、なかなか葉を自然な形でくっつけるのが難しいです。(手に糊がくっつき、枝になかなかうまくつかない。)
留意:
ジオラマ制作にあたっては、樹木はあらかじめ、何本か作って用意しておくのが良い様です。
樹木を植える。
植える箇所に、キリで穴をあけ、樹木に木工用ボンドをつけて植えます。
ライケン、フィールドグラスで装飾
川の整形
バラストを撒く。
川(みず)の表現
①川底に色を塗る
エアブラシを使って、川底の深さを表現しますが、エアブラシがうまく使えず、結果、筆で塗ることとなりました。水性塗料は、川岸から、ライトブルー、ミディアムブルー、ライトグリーンと徐々に深くなっていくイメージなのですが、うまくいきませんでした。
注意:
コンプレッサーは高いので、エアー缶を使用した為か?エアー缶では空気量の調節ができず、強い空気で吹き付けてしまい、色の切り分けができず、全体に吹き付けてしまいました。(エアブラシの使い方が悪いのかもしれません。)
②モデリングウォーターを流し込む
A4ジオラマボードの廻りに、マスキングテープを貼り、モデリングウォーターが流れ出ない様にします。
注意:
マスキングテープの貼り方が悪かったのか?かなりの量がテープのすき間から流れ出てしまいました。又、40分位で固まったところで、水の流れを表現する為、つまようじやピンセットでかき混ぜるのですが、40分では固まっておらず、かきまぜても元に戻ってしまい、流れの表現はうまくいきませんでした。何度か使ってみる必要があります。
留意:水の表現には、いろいろな方法があるようなので、いろいろ試してみようと思います。
完成
完成です。ジオラマ制作は5回目となりますので、少しうまくなったかなという印象です。なかなかのものではないでしょうか。
今回の費用は、以下の通りです。
コメント